白金堂 糸満市
糸満市にある「白銀堂」は、糸満ハーレーや糸満大綱引など、旧暦行事の祭祀が執り行われる拝所です。
お堂の中には自然の石筍(鍾乳洞の床に、石灰質を含んだ水がしたたり落ちて固まり積もって、たけのこ状になったもの。)が氏神として祀られています。
「意地ぬ出じらぁ手引き 手ぬ出じらぁ意地引き(腹が立ったら手を出さないようにし、手が出そうになったら心を鎮めなさい)」という黄金言葉(格言)の舞台としても有名です。その由来一つの、糸満の漁師と薩摩の侍の伝説は、この黄金言葉を漁師から聞いた、薩摩の武士が、国に帰ってから、言葉のおかげでトラブルを避けられたことから、漁師に感謝し、漁師に貸したお金の返済を受け取らず、漁師はそのお金で白銀堂を建てたというものです。
かつての白銀堂の目の前は白い砂浜だったそうです。沖縄戦の惨禍を知る糸満市にふさわしい黄金言葉、平和を求める心が今に活きています。
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