立法院の楕円柱

 南風原町の沖縄県公文書館の玄関口には、1954年7月に建設された琉球政府立法院の玄関に立っていた柱の一部が設置され、保存されています。  立法院は、異民族支配下における自治権の拡大や施政権の早期返還問題をはじめ振興開発や基地問題などが議論された言論の府でした。  1972年5月15日の日本復帰とともに沖縄県議会議事堂となり、1992年に新議事堂に移転するまでの間、新生沖縄の政治の中心となりました。旧議事堂は、1999年12月に撤去されましたが、沖縄県公文書館は、この柱を立法院を象徴するものとして、また沖縄の戦後史に関わる資料として保存し、後世に伝えることとし、2000年3月にこの場所に移しています。  公文書館に保存された資料を学びながら、歴史を感じることができます。

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