豊見城市 龕屋と龕ゴウ際
お葬式の時に棺を、お墓まで運ぶ輿のことを、龕(ガン)と言います。戦前までは、各地で使われていたそうです。龕を保管する建物を龕屋(ガンヤー)と呼び、建てられる場所は村外れです。
県内でもいくつか龕屋が残されていたり、跡地があったりします。豊見城市でも高安や饒波などに残されています。高安の龕は沖縄戦で破壊されたものを1952年に再建し、1968年まで実際に使用されたものです。龕本体は朱色の漆塗りで彩色され、四面には仏教的な絵が描かれています。
毎年旧暦8月9日には龕屋の扉が開けられ、龕の状態を確認し、供物を供えます。12年に一度の辰年、旧暦8月9日には龕ゴウ祭が開催され、龕の修復等も兼ね、無病息災と豊年を祈願する祭祀として250年以上の伝統があると伝えられています。琉球舞踊などが奉納されるほか、「両元ウガミ」や、龕を納めるため、公民館から大勢の字民が参加して気勢をあげる道ズネーが行われます。
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